iconどんなことが
わかっているの?

てんかんのある子どもたちが京都府にはどれくらいいるか、何歳頃に発症しているかなどがわかりつつあるよ。原因がよくわからない場合も多いけれど、集めた情報をもとに、ぴったりな治療方法を伝えられるように研究を続けていくよ。

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京都にはてんかんのある子どもたちがどのくらいいるの?

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2016年(平成28年)の3月の集計では、小学生の600~700人くらい、中学生の350~400人くらいがてんかんと診断されているよ。僕たちの研究に参加していない人もいるはずだから、実際にはもう少し多いんじゃないかな。

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京都府下の31の研究参加施設に通院する患者さんのうち、同意の得られた方のデータを集計しました。2016年(平成28年)3月末時点で、合計2,392名の患者さんの情報が集まりました。

登録患者さんの年齢分布は図1のようになっています。

(図1)

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0歳~15歳のてんかん患者さんは全部で1,328名で、京都府の16歳未満の人口の約0.39%にあたります。
(京都府統計書:平成28年年齢各歳別人口、0~15歳:337,742名)

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てんかんは何歳くらいから発症するの?

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1歳までに発症する場合が少し多いけれど、その後もいつでも発症する可能性があるよ。けがや病気が原因のこともあるけど、原因がよくわからない場合も多いんだ。

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0歳~15歳のてんかん患者さん1,328名のうち、1,262名に発症年齢の記載がありました。

登録患者さん全体の発症年齢の分布は図2のようになっています。

(図2)

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1歳未満で発症している方が256名と約20%を占めましたが、その後も一定数の発症があります。

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てんかんの原因はわかっているの?

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けがや病気が原因のこともあるけど、原因がよくわからない場合の方が多いんだ。最近は遺伝子の研究などによって、新しい原因もわかってきているよ。

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何らかのけがや病気を持つお子さんにてんかんが生じる場合と、特に基礎疾患のないお子さんにてんかんが生じる場合とがあります。
基礎疾患としては、染色体異常、脳形成異常などの先天的な要因と、周産期障害、脳腫瘍、外傷、感染症などの後天的な要因があります。

登録患者さん全体の基礎疾患の有無とその内訳は図3のようになっています。

(図3)

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基礎疾患の有無の記載のあった2,152名のうち、1,222名(約56.8%)が基礎疾患なしでした。また、基礎疾患としては周産期障害が最も多く138名(約22.3%)を占めました。
続いて感染症、染色体異常・先天異常症候群、脳形成異常の割合が比較的多く、順に86名(約13.9%)、80名(約12.9%)、66名(約10.7%)を占めました。

私達は、こういった集計データをもとに、それぞれの病気や背景に合わせた適切な治療について、検討していきたいと思っています。

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